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準備・タスク管理

好きな曲を勝手に流せない!? 複雑すぎるISUM(アイサム)問題で絶望しないためのBGM選び

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「入場はこの曲で!」プランナーにNGを出される悲劇

結婚式準備の後半、新郎のテンションが最も上がるタスクといえば「BGM選び」です。 「入場はあの洋楽でテンションを上げて、乾杯は二人の思い出の曲で…」と、プレイリストを作ってプランナーさんに意気揚々と提出します。

すると、プランナーさんから非常に申し訳なさそうな顔でこう告げられます。 「羽倉様、申し訳ございません。こちらの曲ですが、CDの『原盤』はお持ちでしょうか? また、ムービーにこの曲を使う場合は、ISUMへの著作権申請料が別途1万円かかります」

え? Apple Musicの曲を流すんじゃダメなの? ムービーの背景に曲を入れるだけでお金を取られるの?

そう、結婚式におけるBGMには、一般の感覚からは信じられないほど複雑で厳しい「著作権ルール」が存在するのです。

結婚式におけるBGMの厳しすぎる著作権ルール

結婚式という公の場(商用利用に近い扱い)で市販の楽曲を流す場合、以下の2つのルールを絶対に守らなければなりません。

ルール1:BGMとして会場で流すには「CDの原盤」が必要

SpotifyやApple Musicなどのストリーミング音源、YouTubeの音源、iTunes等で購入したダウンロード音源を、Bluetoothやケーブルで会場のスピーカーから流すことは著作権法違反となり、式場から拒否されます。 必ず「市販のCD(レンタルは不可、あるいは式場によってはOKだが原盤の持ち込みが必須)」を用意する必要があります。

ルール2:映像に曲を焼き付ける(録音する)場合は申請料がかかる

自作したプロフィールムービーのBGMとして、市販のCDからパソコンに取り込んだ楽曲を動画ファイルに組み込む(複製する)場合、さらに厳しいルールがあります。 これが通称「ISUM(アイサム)問題」です。 ISUMとは、ブライダルにおける楽曲の著作権を一括管理している団体です。動画に市販の曲を使う場合、式場(または映像制作業者)を通じてISUMに申請し、1曲あたり数千円〜1万円程度の「著作権・著作隣接権の利用許諾料」を支払う必要があります。 しかも、ISUMに登録されていない洋楽やマイナーな曲は、そもそも動画に使うことすらできません。

絶望しないための「男のBGM対策」

このルールを知らずに、好きな曲を動画にバッチリ合わせて編集してしまうと、後から「作り直し」か「数万円の追加費用」の二択を迫られて絶望します。 これを回避するための現実的な対策を紹介します。

対策1:ムービーは「無音」で作って、当日はCDを「同時再生」してもらう

最も手っ取り早く、かつ申請料(ISUM代)を節約できる裏ワザです。 プロフィールムービー自体は「無音(またはフリー音源)」で作成・提出します。そして結婚式当日、ムービーの再生と「同時に」、会場の音響スタッフさんに持ち込んだCDを再生してもらうのです。 これなら「動画への曲の複製」にあたらないため、ISUMへの申請料はかからず、CDの原盤を用意するだけで済みます。(※式場によっては「タイミングがズレるリスクがある」と嫌がられるので、事前に「同時再生は可能か」を確認してください)。

対策2:ISUMの楽曲リストを先に確認してから曲を選ぶ

どうしても動画内に曲を組み込みたい場合(映像のテンポと曲のサビを0.1秒単位で完璧に合わせたい場合など)は、動画を作り始める前に必ずISUMの公式サイトで「使いたい曲が登録されているか」を検索してください。 登録されていない曲は諦め、登録されている曲の中から選ぶのが一番安全です。

BGMのルールは打ち合わせの初回で必ず確認を

著作権問題は、知らずに進めると結婚式準備の終盤に最大のストレスをもたらします。

「メルカリで中古CDを買い漁る」「泣く泣くフリー音源で妥協する」といった事態を防ぐためにも、式場見学の段階、あるいは初回の打ち合わせで「BGMの持ち込みルールとISUMの対応状況」をプランナーに必ず確認しておきましょう。

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